配信機材

【Roland VR-4HD】いまでも現役!超優秀な配信スイッチャーを解説!

 

今回はライブ配信を行う場合の心臓部とも言える映像・音声をキャプチャーする機材について、

記事にしていこうと思う。

 

配信業務を行う際に、僕たちはメイン機材としてRoland 「VRー4HD」を使用している。

 

市場想定価格は約30万弱くらいだ。

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VR-4HDスペック

 

軽いスペックについては下を確認してほしい。

 

主な入出力 備考1 備考2
HDMI IN 4口 CH4のみスケーラーあり
HDMI OUT(PGM) 1口
HDMI OUT(PVW) 1口
XLR or 2P IN 4口 コンボジャック
RCA IN(Stereo) 2口(L/R)
XLR OUT(MAIIN Stereo) 1対(L/R)
RCA OUT(MAIN Stereo) 1対(L/R)
RCA OUT(AUX OUT) 1対(L/R)
HDMI音声 4系統
USB Streaming 出力 1 1080p 30フレームまで USB type B 3.0

 

ざっとこんな感じ。

映像スイッチャーでの競合となるのはおそらくBlackmagicDesign ATEM miniになるだろう。

 

ATEM miniと大きな違いを記載してみる。

 

VR-4HDはHDMI出力とPVW用HDMI出力が搭載

 

ATEM miniだとHDMI出力は1系統しかない。

ATEM mini ProだとひとつしかないHDMI出力をプレビュー表示にできたり、

PROGRAM出力にできたりするけど、HDMI出力が一つしかないから、

スイッチャーに入力してくる画面をプレビューしたくても出力が足りないってときがある。

 

ATEM mini EXTREMEになるとHDMIが2系統搭載しててHDMI PGM/PVW出力の割当が可能になってしまったけどね。

 

VR-4HDはXLR INが4系統搭載でフェダーで操作が可能

 

ATEM miniシリーズは3.5mmのマイクINが2系統のみ。

レベル調整はボタンと押して上げ下げになる。とっさの操作には向かない。

 

VR-4HDはXLR と2Pのコンボジャックが4系統搭載されているし、

音響ミキサーのようにフェーダーで操作できるから、直感的に操作が可能。

 

さらにHDMI経由音声も映像入力分の調整つまみを搭載している。

(HDMI音声のレベル操作はつまみ)

 

スイッチャーの個体上ですべての操作セクションにアクセス可能

 

細かい設定を行う際はATEM miniをUSBまたはLANケーブルでPCに接続して

専用ソフトで設定と手間がかかる。

 

でもVR-4HDは本体ですべての設定ができる。

本体にモニターが搭載しているから本体モニターで映像を見ながら設定していけるのもメリット。

 

現在だとATEM mini EXTREMEが発売されて徐々に価格面・機能面ともに立場が危うくなってきているが

やはり今まで業務用映像機器を牽引してきた大手メーカーの機材ということもあり、

機材の安定性・現場での操作感は抜群で価格は高額だが他の追随を許さない信頼感がある。

 

 

良い点(Webセミナー運用時)

 

まずオンラインセミナーでVR-4HDを使用する際のシステムはこんな感じになる。

このシステム図を見ながら良い点・悪い点を記載していこうと思う。

 

 

PCをからの音声を操作できる「FROM PC」が搭載

これが配信現場ではすごく便利。

 

 

VR-4HDに集音マイクをすべてINPUTしている場合は、

オーディオインターフェースで音声OUTを分けなくてもリモート講演者の音声を会場スピーカーに出力できる。

会場からのMIX OUTをVRー4HDにINPUTしている場合は AUX OUTから出力してFROM PCをだけを送らないとループするから注意

 

上位機種VR50HD mk Ⅱには搭載されていないので、オンリーワンな機能。素晴らしい。

 

 

 

映像INPUTをスプリットできる

 

ワンボタンでスプリットできるのはすごく便利。

たとえば学会などでCH1に演者、CH2に座長を入力している場合スプリットを押すと

隣り合って質疑をしているようなレイアウトが構成できる。

 

VR50HDやATEM miniに関してはスプリットは可能だけど、レイヤー合成からステータス数値を変更して構成しないといけないのですこし手間。

Webセミナーを運用する僕たちに取ってはなくてはならない機能となっている。

 

音声セクションの入出力が豊富

 

ATEM miniだと3.5mmマイクINが2つだけと音声面が弱いがVR-4HDはフェーダーで操作できる上に

マイクINが4系統、RCA IN(ステレオ)が2系統、HDMI音声も4CH分操作可能と映像・音声をオールインワンでオペレートできてしまう。

 

各音声IN/OUTにDELAYが搭載している

 

特にUSB OUTにもDELAYが搭載されているから配信に送る音声だけDELAYをかけれるからリップシンクが取りやすい。

 

コンパクト

非常にコンパクトな為、持ち運びしやすい。

どこでも持っていけるというのは素晴らしいことだ。

 

悪い点

 

当然悪い点もある

 

USB Streaming 出力の解像度は1080p 30フレームまで

 

YouTube配信を行う場合に、1080p 30フレームだとたまにクライアントから

配信映像のフレーム数が少なくないかと指摘を受ける場合がある。

YouTube配信などの動画配信サービスに配信を行う場合は、

 

VR-50HD mk Ⅱ

 

またはUVC-01

 

 

またはV-02HD mk Ⅱ

 

 

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などの60フレームまでキャプチャーできる機材にしたほうが無難。

zoomなどのWeb会議ソフトならVR-4HDで十分といった感じかな。

 

配信用途に合わせて機材選定していこう。

 

スケーラーが映像入力のINPUT 4にしか搭載されていない

 

配信現場だとPC画面を小さくしてカメラをワイプで出してほしいという要望がある。

僕たちの現場だとPC2台を接続する場合が多いので1ch増やしてほしかった、、

 

あとINPUT 4の解像度をAUTOにしていると1920☓1200に合わせようとするので1080pで入力がくると比率がおかしく出力される。(たぶん横伸びしてる)

これは解像度を1080pにすれば正常に出力される

 

音声のFROM PCを出力している際にTO PCにもシグナルが振るけどループはしていない

 

これは謎仕様で、配信先にもループせずに音声が届いているけど本体のインジケーターは振っている。なんで?

 

本体に冷却ファンが無い為、本体が熱を持つ

 

まだ熱暴走で落ちたことはないけど少し不安になるくらい熱くなっている。

僕たちはアイキャッチ画像のように、PCファンを常に当てている。

 

本体に搭載されているPVWモニターが微妙

 

画質も荒いし、モニターサイズが4:3近いサイズなので、

ワイドの解像度で入力されてきた画像の左右が切れている。(マルチビューでモニターしている際)

講演会のような動きが少ない現場なら本体PVWモニターで運用できるけど音楽ライブ等の動きのある現場だと別途モニターをつなぐべき。

 

稀に本体がフリーズする

 

稀にだけどUSBケーブルをPCに接続した際にフリーズする。

フリーズしたら再起動をかけるしか手段がないので、非常に怖い。

 

USBケーブルの相性とかもあるらしいから、中国製のケーブルでなくて国内メーカーのUSB 3.0ケーブルに使用。

僕たちはELECOMのケーブルを使用している。

 

おそらくだけど電源電圧が低かったり、PCにUSB機器を多数接続している際に発生しているイメージがある。

 

便利なAudio AUX設定

 

会場の音響ミキサー経由で音声ライン受けと送りを出してもらって配信する際、

BGMや講演者のスライドに音声があるって言われたら、どう対応するだろうか。

 

無難なのは会場に音声ラインを追加してもらえばいいのだけど、

現場予算の関係や会場ミキサーのチャンネル数によっては追加してもらえない場面が出てくると思う。

 

裏技ではないけど、音声ラインの追加なしでHDMI経由の音声を音声ループせずに会場ミキサーに出力できる。

下のシステム図を見てほしい。

 

 

 

VR-4HDのAudio AUX出力を使って会場に音声を出力する方法。(会場の音響ミキサーがマイナスワン送りができる必要あり)

AUXはメイン音声出力とは別系統の任意の音声チャンネルを個別に出力できる機能。

これを使って、会場スピーカーに出力する音声のみを出力できるようになる。

 

簡易的なマニュアルを作ったので一緒に確認してほしい。

 

 

VR-4HDをメインで使用している人はこの機能のことを覚えておくと

現場での対応力が上がるから覚えておこう。

 

メモ

AUX SENDを使ってUSB音声出力をブーストするって荒業も可能

VR-4HDのUSB音声出力は少しレベルが低いから

 

映像レイヤー構成について。カメラ3台以上の配信では厳しい

 

VR-4HDでオペレートする際の注意点だけど、

映像レイヤーが1系統しかないので、下の画像のようなレイアウトしか組めない。

 

 

一応下システム図が仮の配信システム構成。

レイヤー構成的にもカメラが3台以上の配信の場合は

無難にV-8HDをメインスイッチャーにしてキャプチャーボードでパソコンに取り込んだ方がいい。

 

 

 

講演会などで、講演者とプレゼンターのカメラ2台ならVR-4HDのスプリットで

横並び表示にして綺麗にディスカッションしている画面構成にするのがオススメ。

 

カメラ3台以上になるとレイヤーが多いV-8HDが機能的に有利といった感じかな。

 

Ver 2.11での変更点

 

2021年8月にRolandから久々に本体アップデートが入った。

https://proav.roland.com/jp/support/by_product/vr-4hd/updates_drivers/fdd897ba-1336-45e5-9d8c-1902c0f04aa0/

 

更新内容

[ Ver.2.110 ] 2021/08

不具合修正

以下の不具合を修正しました。

・Ver.2.100 でオーディオ・フォロー機能が動かない

 

[ Ver.2.100 ] 2021/08

機能追加

・USB FROM PC に LOOP-BACK SW を追加し、MAIN バスへ USB FROM PC の音を送らない設定ができるようになりました。

・本体 LCD のスケーリングタイプが選べるようになりました。

不具合修正

・エコーキャンセルでチャンネル毎に効果が変わることがある不具合を修正しました。

・軽微な不具合を修正しました。

 

Roland Pro A/V様 VR-4HD製品ページより引用

 

FROM PCの自由度の改善と、本体プレビューモニターの改善が入ったのでより現場で使いやすくなった印象。

 

正直本体プレビューモニターのアップデートはあんまり変化が感じれないからあれだけど、、

 

 

まとめ

 

購入金額は高額だがそれに見合った機能と操作性が備わっている。

 

ZoomやWebEX Eventsを使用したオンラインセミナーを行うならATEM miniよりもVR-4HDに軍配があがるだろう。

 

You Tubeなどの配信であればATEM miniでいいだろうけど、軽い所に手が届かない感じ。

 

配信業界的にはATEM miniの普及率がとんでもなく高くなっているけど、

zoomなどのWeb会議ソフトの使用がメインで、購入予算があるならVR-4HDを導入するべきと感じる。

 

 

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灰の人

関西在住のアラサーのサラリーマン。イベントの支流になりつつある配信業務を日々行っています。 「現場で得た知識を共有したい」と思ってブログを立ち上げました。 これから配信業務に携わる方の手助けになれるよう日々勉強中

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