今回は配信機材についての記事。
リモートワークやオンラインイベントが増えてきた関係で一気に需要が増えたオーディオインターフェース。
配信業務で行う僕たちが使っているオーディオインターフェースを使用シーンや使用感を解説していこうと思う!
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目次(クリックで移動できます)
オーディオインターフェースの使用用途
オーディオインターフェースとは音響ミキサーOUTやマイクをパソコンにUSB接続で取り込む機器。
少し前まではDAWで作曲をする人が使用する機材という印象だったけど、
昨今のリモートワーク化とオンラインイベントが普及した関係で、
DAWをしない人もオーディオインターフェースを使うことが多くなった。
配信現場では、下のシステム図みたいに
ホストPCからリモート講演者の音声を取り出す時にオーディオインターフェースを使用する。
メモ
ヘッドホン端子から音声を取り出してもいいけど、
3.5mm端子(イヤホン端子)はすこし触れただけで、接触不良を起こすことがある。
信頼性のある端子ではないからUSB接続できるオーディオインタースを業務では使用している。
補足だけど、下のシステム図のATEM miniは音声の送りはできるけど、PC音声を戻すことができない。
zoom等で接続している外部の人の音声を会場に出力する為に、別途オーディオインターフェースが必要になる。
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音声の入出力を分けることが配信では大事
zoomやteamsを使ってハイブリット配信を行う場合はとくに
出力を分けてやらないと音声ループの原因となってしまう。
オーディオインターフェースに求める条件
○ドライバーのインストールがいらない機種
Windowsの場合だけど、ネットに繋がっている状態でUSBでつないだら自動でドライバーを当ててくれる機種が望ましい。
企業のパソコンはだいたい管理者権限がかかっていて、インストールの必要なドライバーが引っかかる事が多い。
しかもパソコン持ってくる人は管理者権限を解除するパスワードを知らないことが多いからこの段階で積んでしまうことがある。
○音声出力にマイク入力等が乗っかってこない機種
昔のオーディオインターフェースに多いけど、音声出力にオーディオインターフェースの入力がそのまま乗ってくる機種がある。
この仕様だと音声ループするからハウリングしてしまう。
○ヘッドアンプ搭載している機種
たまにだけどオーディオインターフェースの入力にマイクを接続して話しかけるときがあるけど、ヘッドアンプが弱いとマイクのレベルが全然上がってこない。
配信で使用するなら、この3つのポイントは必ず押さえておきたい。
Behringer UM2
BEHRINGER UM2 USBオーディオインターフェイス
一番使用しているオーディオインターフェース。
こんな安いの使っているの?って思うかもだけど、これがめっちゃ使える。
zoom等の配信ソフト経由で視聴者に届く音声は悪くなるから、
オーディオインターフェースの音質は重要ではない。
Web講演会をオペレーションする場合は
お客さんの持ち込んでくるパソコンがオーディオインターフェースをしっかり認識してくれることが最重要。
UM2はお客さんのパソコンとの相性問題も起こったこともないし、
上記に記載したポイントもクリアしている。
さらに値段も安いとメリットしかない機種だ。
僕の会社では5個くらい所有して各現場に必ず1台は持ち出している。
コロナ禍に入る前は5,000円くらいだったけど、需要が増えてきているのか
少しずつ値段が高騰しつつある。
デメリット
○マイク入力のヘッドアンプのレベルが少し弱い。
つまみを振り切るくらい回さないとzoomやWebexで十分な音声レベルにならない。
○少しノイズが乗る
言われないと気づかないレベルだけど、他の大手メーカーのオーディオインターフェースに比べてノイズが乗ることが多い。
○上位機種のUMCシリーズになると別途ドライバーのインストールが必要になるから要注意!!
購入するなら必ずUM2にしてね!
Roland Rubix24
大手メーカーRolandが製造しているオーディオインターフェース。
これも上記のポイントをクリアしている。
24bit/192kHz対応で高品質のヘッドアンプを搭載しているので、非常にクリアな音声の送受信ができる。
zoom等のWeb会議ソフトを経由している関係で、視聴者に届く音声は最終的に悪くなるから
ここまで高価で高性能な機種でなくてもいいかもしれない
YouTube配信などの高性能な機器が必要な配信媒体になると威力を発揮する機材かな。
使用上の注意
上記の製品写真を見たらわかるけど、
OUTPUTつまみの横に「Direct Monitor」と書かれたつまみがある。
ハイブリット配信で外部の人の音声を会場に出力する場合、
このつまみを「PLAYBACK」の方向に回し切らないと音声ループが発生するので注意しよう!
デメリット
下位機種のRubix22は上記の「Direct Monitor」機能が搭載されていないので注意!!
他の機種より、大きい。重い。
TASCAM US 1✗2HR
プロ向けのSDカードデッキやCDデッキを販売しているTASCAM社からも
配信で使用できるオーディオインターフェースが発売されている。
この機種もドライバーなしで動作してくれる。
パソコンとの相性問題も少ないから安心して使用できる部類に入る。
値段もそこまで高くないのも嬉しい。
バスパワーで動作してくれるけど、電力不足の場合は
USB Micro type Bの口があるからそこから給電してあげよう。
レンジが広いからバンド演奏の配信などに適している。
あとMicrosoft teamsを使用する際に使うのだけどトラブルが起きない。
teamsと相性のいい機種だと思う。
まとめ
今の所、配信現場で使用したことのあるオーディオインターフェースは上記の2機種。
無名メーカーやアマゾンの激安オーディオインターフェースでも上記ポイントをクリアしている製品もあるのだけど、
配信で重要な音声を扱う機材なのでそれなりのメーカー・機材がいいかなと思う。
上記の2機種以外で使えそうなオーディオインターフェースがあれば
紹介していこうと思うから、定期的に覗きに来てほしい。
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