先日までJストリームでの大型配信案件を行っていて、
案件の中で気づきが多くあった。
今後のため、備忘録的に記事にしていこうと思う。
Jストリームとは
Jストリームはライブ配信プラットフォーム。
立ち位置的にはzoom、Webexのような会議向けではなく大衆向けの配信サービスだ。
イメージは放送局向けのサービスといった感じ。
ただvimeoやYouTubeと違ってサブスクリプションではなく、B to Bの契約型となる。
一応検索エンジンに乗るような配信の仕方もできるけど、
基本はクローズな配信を行うことが多くなると思う。
自分が担当したのは上場企業の株主総会と公開講座(講演会)で使用した。
たまにしか使わないからすべての機能を把握しているわけではないけど、
今回担当した大型配信案件でJストリームのいいところと悪いところが
見えてきたので下に個条書きで記載していく。
よかったところ
1:視聴ページはサーバーで消さない限り元URLでの配信が出来る
→ YouTubeみたいに配信停止すると、URLが使えなくなる事は無い。(アーカイブは別URLになるけど)
2:配信停止するごとにアーカイブが発行される。
→細かいアーカイブを作れるので、
演題ごとにアーカイブを作ることができる。
3:サムネイル設定が多い。
→配信前、配信終了後、配信準備中とを3パターン作成可能。
4:メインストリーム、バックアップストリームあり
→メインが切れた場合、一瞬映像・音声が途切れることがあるけど
シームレスに切り替わる。
バックアップが落ちた場合、メインが復旧しても入れ替わらないので注意。
5:著作権の縛りがない。
→YouTubeみたいに配信停止されることはない。
警告なども出ない。
配信の仕方によるけど、バンド演奏や演奏会でのコピー演奏も対応できる。
6:契約は月単位
→案件がなくなれば解約できる
7:営業担当がつく。
→不明点はいつでも聞ける。日本の人
8:管理者権限付与可能。
→契約者以外での配信が可能
9:視聴ログをExcelデータでダウンロードできる
→配信終了後すぐ発行できる。配信タブ→イベント履歴→共通タグから
10:配信できる機材が限られる
→ 基本3バンド同時アップロードなので、
Wirecast、Live Shell X等のマルチでアップロードできる機材・ソフトが必要
視聴者解像度の帯域ごとにアップロードしないといけない。(例:1080p、720p、360p)
デメリットでもあるけど
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参考LiveShell Xを使って同時3ストリーム配信!使い方等を解説!(J stream)
今回はLiveShell Xを現場で使用する機会があったので、 使い方含めて記事にしていく。 配信業務をしていたらいずれは ...
続きを見る
11:視聴画面がシンプル
→vimeoのような感じで余計なロゴや広告が出ず、
誰でもわかりやすいインターフェースをしている。(カスタマイズ可能)
12:代理で配信可能
→zoomみたいに契約者以外の企業が配信で使えないという
縛りがない。
悪かったところ
1:アーカイブが別URLになる。
→配信終了後からトランスコード処理が入る。
2時間本番の場合、30分位アーカイブ発行まで時間が必要。
この間アーカイブURLの発行不可。
2:料金が高い
月数万~数十万(視聴人数による)
→放送局だとかなりの目引きが入るらしい、、
3:1080p 30フレームまでしか配信できない
4:システムかインターレースだとパワポに走査線抜けが出る

5:たまに配信管理画面のメンテが入る。(基本深夜間)
→今のところ遭遇したことないけど、配信できない可能性があり?
硬派なクライアントの場合はJストがおすすめ
今回に関しては数百万規模の案件だったので
配信面も予算も潤沢にあった印象。
その変わりクライアントからの要望がかなり細かく、
提案したプラットフォームは
・YouTube
・vimeo
・zoom ウェビナー
・Webex ウェビナー
上記をすべてデモを行い、最終的にJストリームに行き着いた。
助成金絡みはややこしいから予算がある案件の場合は
Jストリームをメインに選定したらいいしれない。