今回はLiveShell Xを現場で使用する機会があったので、
使い方含めて記事にしていく。
配信業務をしていたらいずれは使う時がくるだろうなと思っていた。
新しい配信機材の知識を1からつけるのは大変だし避けていたけど、
現場で使ってみると、安定性・操作性ともに優秀で配信する業者なら1台は所有しておきたい機材だなと感じた。
この記事を読んで興味をもった方は是非、導入を検討してほしい。
目次(クリックで移動できます)
Live Shell Xの特徴
メーカーはCerevo社
実は日本に本社を置く日本国内メーカーというのは、製品を使い初めて気づいた。
Live Shellシリーズのラインナップは4モデル
Live Shellのラインナップは4モデルあって、今回紹介するLive Shell Xは4モデルの中で一番コンパクトなモデルとなる。
2022年9月に最新機種
Live Shell Wが発売され、
Live Shellシリーズの拡充を続けている。
Cerevo LiveShell W Cerevo CDP-LS05A
これまでCerevo社開発しているLive Shellシリーズは以下のモデルが発売されている。
Live Shell Pro (生産終了)
https://liveshell.cerevo.com/ja/pro/
Live Shell 2 (生産終了)
https://liveshell.cerevo.com/ja/s2/
Live Shell (生産終了)
https://liveshell.cerevo.com/ja/first/
この流れを受けて、最小サイズで高性能であるLive Shell Xを発売している。
https://liveshell.cerevo.com/ja/x/
おそらく、仕事で配信をしてる人なら名前だけは聞いたことがあると思う。
ライブ配信を行う場合、まずはOBS Studioのようなソフトフェアエンコードから入門していくと思うし、
僕みたいにソフトフェアエンコードに慣れてしまうと、
Live Shell Xのようにハードウェアエンコードする機材は毛嫌いするかもしれない。
でも一回現場で使うと評価が変わるから是非手にとって使用してみてほしい。
おおまかなスペックといい所
- 最大3ストリーム同時配信が可能
- 最大1080p 60フレームで配信可能
- 入力はHDMI端子しかなく、HDMIで映像・音声処理する
- ハードウェアエンコードなので配信PCに負担がかからない
- YouTube、Facabookなどアカウント連携して配信ができる
- 有線LAN、Wi-fi接続可能で現場環境に合わせてネットワークを選択できる
- 固定IPでしか通信できない設備でも固定IPを入力しネットワークに接続できる
などなど
実際に使ってみて感じたけど非常に優秀。
操作を覚えるまでに時間がかかるし、込み入った設定に関しては
まだまだ勉強不足だけど、それでもYouTube配信の際にはバックアップとして
常に持ち出すくらいには信頼する機材となった。
ただ使いがっての悪い点もある。
悪いところ
1公共のネットワークなど認証が必要だったり、VPNが噛んでいる回線だとダッシュボードに同期できない
→ダッシュボードに接続できないとただの箱。
こうなるとPCで配信するしかないので、現場にいく際は配信PCは予備で持っていっておこう。
2入力されている映像・音声をリアルタイムでプレビューできない。
配信方法によっては視聴先URLを入力して、配信されている映像・音声をダッシュボードで確認できるけど、
リアルタイムの映像・音声ではないのでプレビューとしては、あまり意味がない。
31080p 60フレームまでしか配信できない
→最近は4K配信できるハードウェアエンコード機材も出てきているけど
配信プラットフォームによっては4Kにまだまだ対応していないことのほうが多いから
このあたりはデメリットにならないと思う。
1080p 60 fpsで配信すると1chしか配信できなくなる
0チャンネルが60fpsまで配信できて、60fpsで配信している場合
残りの1ch、2chは配信できなくなるので
システムを組む際、注意が必要だ。
下のシステム図のようにしよう。
大きなデメリットとしては上記の2つ(実際は3つ)
このあたりは人によって変わってくると思うけど。
Live Shell Xの使い方(動画にて解説)
次は実際に使い方について解説していくのだけど、
記事として長くなるので、解説動画を作成してみた。
下の埋め込みプレイヤーで再生してもらえたらと思う。
今回の配信プラットフォームはJ streamで行っている。
https://www.stream.co.jp/solution/video-streaming/livestream/
Live Shell Xの最大の特徴である同時3ストリーム配信を実際に確認できるから、
是非視聴してもらえれば嬉しい!
今回の配信プラットフォームはJ StreamだけどYouTubeに配信する際にももちろん使用できる。
その他配信サービスを選択して、YouTubeエンコーダ配信管理画面からストリームURLとストリームキーをコピーして
配信先URLとストリーム名にに入力すればYouTubeアカウント連携しなくても配信ができる。
バックアップストリームURLを入力しておけば、
メイン機にトラブルがあっても安全に配信できるから安心。
ポイント
携帯キャリアで動くマルチSIMルーター Peplink UBR-LTEのボンディング通信でも問題なく配信できる。
メインは光回線 + パソコン(OBS Studio)
バックアップにLive Shell XとUBR-LTE
これで完全別系統のネットワークでのバックアップ体制が構成できる。
シビアな配信案件では安心材料のひとつになることは間違いない。
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メイン・バックアップもこなせる優秀な配信機材
正直、実際に使用するまでここまで優秀な機材だと思わなかった。
雁も鳩も食わねば知れぬとはこのことだと実感した。
正直購入単価もそこまで高くないので、バックアップとして1台所有しておくのがおすすめだと思う。
Web会議ソフト以外の動画配信サービスに配信する現場が場合は
1台は所有しておくべき機材だから、是非購入検討してほしい!