今回は4月末にリリースされたzoom「イマーシブ ビュー」機能の紹介。
バージョン 5.6.3以降で利用可能になる機能で、あまり話題にならないからどんな画面になるのか実際に使ってみた。
目次(クリックで移動できます)
イマーシブビューの概要
2021年の4月のアップデートで登場した本機能。
条件として
・ホストでミーティング又はウェビナーを開催している
・zoomのバージョンが5.6.3以上である
であることが条件となる。
対面での授業中や会議中のワンシーンのように、参加者を仮想空間の中に表示することによって授業や会議に集中できる(没入=イマーシブ)効果。
実際に使ってみて通常の画面(ギャラリービューやスピーカービュー)とは違う「授業や会議に参加している」意識が深くなり、参加者の一体感も増すような気がする。
おそらくオンライン授業に重きをおいた機能だと思う。
オンライン講演会やイベントでは使用しないと思うから、こんな機能あるんだくらいで見てくれたらと思う。
この機能が登場した直後、右上の表示切り替えをする際に「項目増えてるけど、何だこれ?」って思った人もいるかと思う。僕がそうだった。
イマーシブビューを使うと、従来のスポットライト機能を使ってのビューの操作ができなくなってしまう。
イマーシブビューを設定してしまうと完全にイマーシブビュー機能でのオペレーションとなるから操作方法等の確認も踏まえて本記事を参考にしてほしい。
設定方法
まずzoomのWebポータルへログインしよう。
画面を下にスクロールして「イマーシブビュー」 をオンにする
zoomを開始後、右上隅の「表示」をクリックし「没入型ビュー」をクリック
下記のようなポップアップが表示される。
「イマーシブビューを選択します」の画面で定員5人・6人・25人などから選択し「開始」をクリック。
以下の画面が定員24人の例
zoomホストが中央付近に自動配置される(選択によっては下に配置される場合がある)
各参加者の場所を「ドラッグ&ドロップ」で変えることも可能。
各参加者の大きさはPCのカメラからの距離などによって変わる。
画像付近をクリックすると表示される青い仕切り線を操作して大きさを自由に変えられる。(できない画面もあり)
「ドラッグ&ドロップ」で位置を変え、さらに仕切り線(以下の水色の線)を操作して、大きさを変更。
こんな感じでイマーシブビューのオペレーションを行う。
青枠の上に表示される「×」マークをクリックすると、イマーシブビューから除外できる。
下の画面のようにイマーシブビューから除外される。
メモ
ウェビナーの場合、視聴者が見ている画面でイマーシブビューから除外された人は見えていない。
下のような小画面すら表示されないので、ウェビナー運用時は注意しよう。
表示すべき人が表示されていない事態になりかねないからね。
ちなみに下のようなイマーシブビューにも設定できる。
このイマーシブビューは中央下のカメラアイコンの人が自動で一回り大きく表示される。
オンライン授業に使いやすい画面と感じた。
カスタム背景も設定が可能
イマーシブビュー選択画面の右端にある「+」アイコンをクリックすると、カスタム設定ができる。
自分で作成した画像をアップロードしてイマーシブビュー画面として設定が可能。
ただ授業や講演の邪魔にならないような画像を選択するようにしよう。
カスタムイマーシブビューでもオペレーションの手順は上記と一緒。
設定時の注意点
イマーシブビューを使用してみて感じたことを記載していく。
今後バージョンアップで変更が入るかもしれないけど、参考にしてほしい。
(1)全員がそろった時点で「イマーシブビュー」の設定を始めないと遅れた参加者はこの画面に入れず、画面上に小さく表示される。
その場合、従来画面(ギャラリービューなど)に戻してから再試行。
(2)カスタムイマーシブビューを用いた場合、画質が悪くなる可能性あり。
参加人数によって画面を自動分割してくれるため、その意味では便利。(元々の設定では、2・4・5・6人の次が24人と25人)
(3)参加者全員が新しいバージョンにアップデートしていないと、全員での利用はできないと思われる。
(アップデートしていない人は、背景が黒く表示される)
(4)各ビューでの定員を超えた場合、超過分が上部にサムネイル表示される。
(5)画面共有時は従来の画面となる。いつもどおりの画面共有操作でOK
まとめ
Web講演会を運営する立場から見て、使用するシーンがあまり思いつかない。
オンライン授業よりの機能かなと思う。
ただインパクトのある画面にできることもあって、受講者や生徒の集中力も上がり効率的な授業にできそう。
ただ上記に上げた注意点もあるので、授業で使用する際は講師の先生以外に第三者の人がイマーシブビューの管理する人が必要かなと感じた。
うまいこと使えれば一味変わった授業・講演にできるだろう。