zoomの現場運用をする際に
質疑応答は
- チャット
- Q&A
- 手上げ機能→音声で質疑
どれがいいのか聞かれる事が多い。
実際の配信現場でどの機能が多く使われているのか、
このあたりを細かく解説していこうと思う。
目次(クリックで移動できます)
基本はQ&Aを使おう
見出しに答えを書いているのだけど、基本はQ&Aで想定しておこう。
Q&Aで行うメリットとしては
(1)匿名で質問を送信できる(視聴者が)
(2)設定すれば投稿された質問を一切視聴者に見られずに進行できる
(3)(2)とは逆に視聴者の特定の質問だけを表示することが可能
(4)質問の削除が可能な為、講演者に不適切な質問を表示させずに進行できる
(5)質問に対して文字入力で回答が可能
(6)レポートとして出力が可能(CSVファイル)
上記のポイントから
視聴者のプライバシーを守りつつ柔軟なディスカッションができる。
チャットで質疑応答を行う場合
チャットで質問を受け付ける場合、
ホストやパネリストから返答をしようとすると
- チャットしてきた本人のみ(プライベートチャット)
- パネリストと視聴者全員
上記の二択しか送信対象を選択できない。
柔軟なディスカッションが行えない為、
オペレーションの手間が増えてしまう。
さらに
注意ポイント
チャットは匿名で送信することができない
このため、意図しないチャットを視聴者が送信してしまった場合
全参加者にそのチャットが見えてしまう。
しかもチャットは削除できないため、
本番中残り続けてしまうのもデメリットのひとつ。
メモ
zoomに関しては全参加者、
入室する前に送信されているチャットは表示されない。
チャットが送信されたタイミングで視聴している人に表示される仕組み。
チャットで質疑応答をする場合は、
上記のポイントを主催者は覚えておこう。
視聴者の人もチャットを送信する場合は
しっかり文面を確認してから送信するように。
挙手機能はあまり使わない
挙手機能はあまり使わない印象。
配信の質疑応答に関しては視聴者から積極的に質疑が上がってくることは少ない。
そこに挙手して、マイクで発言という一連の動作を
行うことを嫌がる視聴者も一定数存在する。
なので視聴者心理的にもおすすめできる手段ではないかなと思う。
使用したい場合は
Q&A機能と併用という方法をとるか、
イベントの目的がライブ感のある配信というコンセプトなら
挙手からの発言で問題ないと思う。
Q&Aの細かい設定について
すべてのメンバーに対してQ&A機能を有効にするには
(1)管理者としてzoom Webポータルにサインイン
(2)[アカウント管理]、[アカウント設定]の順にクリック
(3)[ミーティング]タブにある「ウェビナーに関するQ&A」オプション が有効になっていることを確認
Webポータルの設定記事もあるのでこちらも参考にしてほしい。
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参考【zoomウェビナー】zoom Webポータルの設定について
今回はzoom Webポータルの設定について解説していく。 デスクトップクライントを立ち上げる前に 確認するべき設定が多く存在する。 デ ...
続きを見る
ウェビナー編集画面での設定
ウェビナー画面での設定について記載していく。
既存のウェビナーを編集するか、新しいウェビナーをスケジュールするかを選択
ウェビナー項目にある[質疑応答]にチェックを入れ、
[保存]をクリック
質疑応答オプションの編集
zoomアカウントにログインして、
マイウェビナーに移動 → ページの一番下までスクロールして[質疑応答]タブをクリック
[編集]をクリックして内容を変更しよう。
匿名での質問を許可する:視聴者が質問する際「匿名質問者」のような表示で投稿される
メモ
アプリケーションを立ち上げた後でもアプリケーション側で編集できるから、とりあえずはオンにしておこう!
出席者に閲覧を許可する:出席者に回答済みの質問のみを表示させるか、すべての質問を表示させるかを選択できる。
すべての質問を表示するように選択した場合は、出席者に質問の賛成票を投票、質問にコメントを付けることを許可するかを選択できる。
メモ
この項目もアプリケーションを立ち上げた後に編集できる。
基本的には「回答済みの質問のみ」表示する設定にしておこう!
[保存]をクリックします。
ウェビナー中の質疑応答の管理や設定変更について
ウェビナー中Q&A設定の変更をする
上にも記載したけどウェビナー中にQ&A設定を変更することができる。
設定変更の必要がある場合は、ウェビナー中のQ&Aの設定から更新を行おう。
以下に手順を記載する。
zoomウィンドウの下部にあるウェビナーコントロールの[Q&A]アイコンをクリックして、[Q&A]ウィンドウを開く
Q&Aウィンドウの右上隅にある歯車をクリックして、設定ウィンドウを開く。
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- 匿名の質問を許可する:「匿名視聴者」という風に表示される
- 回答済みの質問のみ:回答済みの質問のみ表示
- 全ての質問:回答済みの質問と未回答の質問がすべて表示される
- 出席者は賛成できます:参加者はサムアップボタンをクリックして、人気のある質問をQ&Aウィンドウの上部に表示できる
- 参加者はコメントできます:すべての参加者は質問に答えたりコメントを残すことができる
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本番中のQ&Aの操作方法
質問に回答する
ホスト、共同ホスト、またはパネリストとして、ウェビナーコントロールの[Q&A]をクリック。
答えたい質問を見つけて、
ウェビナー中に質問に直接答えるには、[ライブで応答]をクリック
メモ
パネリスト以上の権限を付与されている人全員に対して
Q&Aウィンドに「ライブで回答するよう希望されています」みたいなポップアップが表示される
視聴者の回答を入力するには、[回答を入力]をクリック
回答を入力して[送信]をクリック
メモ
視聴者のみに回答する場合は、
[送信]をクリックする前に[プライベートに送信]にチェックをして[送信]をクリック
質問を却下する
却下したい質問の上にカーソルを置き、[却下]をクリック
却下された質問を再開する
[却下]タブをクリック
再度開く質問を見つけて、[再開する]をクリックすると再開できる。
メモ
却下された質問は「却下されました」と表示されるので、注意しておこう
質問に賛成をする
賛成された質問は、賛成の数で自動的にソートされ、サムアップアイコンをクリックすると、質問に賛成票を投じることができる
参加者が質問にコメントを残す
参加者に質問への回答を許可している場合、参加者が質問にコメントすると、質問はオープンリストに表示されたままになる。
質問に答えるには、[コメント]をクリック
コメント欄にコメントを入力して、[送信]をクリック
ウェビナー終了後、レポートとして出力できる
zoom Webポータルのレポートより
終了分のQ&Aのレポート発行が可能。
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参考【zoomウェビナー】Q&Aレポートの発行
zoomウェビナー運用時、 クライアントからチャットとQ&Aのデータがほしいと 要望されることが多い。 チャットデータはパ ...
続きを見る
チャットはパソコンのローカルフォルダに保存されるけど、
Q&Aはブラウザに上がってくるので、各担当者で共有しやすい。
エクセルベースのレポートなので細かい情報も表示されている。
情報収集にも活用できるようになっている。
まとめ
質疑応答にはチャットでなく
Q&Aがおすすめな理由が理解してもらえたかと思う。
こうして記事を書いているとQ&A機能って意外と細く操作できるし、
ちゃんと質問者のプライバシーにも気を使っているのだなと感じる。
チャットだとどうしても全体に発信してしまう印象があるから、
安全に質疑応答を行うならQ&A一択かなと感じる。