2021年のAmazonブラックフライデーセールでまさかの20%オフになっていた。
Moman T1 ワイヤレス送受信機
中国製のワイヤレスなのだけど、
新規則に基づく技術基準適合証明を取得済で、12月1日以降に使用不可の旧規格のB帯ワイヤレスマイクに含まれない機材となっている。
デジタルワイヤレス、800Mhz帯、ラベリアマイク付きが1万届かない金額で購入できるからすごい時代になった。
というかmade in China 恐るべし、、
映像業界で噂になっている製品だから実際に購入して、どの実力がどんなものか検証してみた。
金額も¥9,000円くらいなので失敗しても大した痛手にならないと思うから、是非リンクから購入してみてほしい。
目次(クリックで移動できます)
なぜ800Mhz帯ワイヤレスを使うのか
配信の仕事をしていると、ワイヤレスマイクの使用頻度が多い。
演者によってはピンマイク指定という方も多い。
近年のワイヤレスマイクの傾向としては2.4Ghz帯の機材が多く流通しているのだけど、
配信の現場だと特にWi-Fiが飛び交っている場所のことが多く、電波が安定しないことが多い。
収録現場で人がほとんどいない状態ならいいけど、
ハイブリット配信現場になるとさらにお客さんも動員するので、電波が遮られて電波状況は最悪の一言。
1.2Ghz帯や700Mhz帯を契約するのもいいけど、高額な使用量と機材を支払う余裕もないという方に対しての
選択肢として800Mhz帯が用意されている。いわゆるB帯ワイヤレスマイク。
ポイント
800Mhzは申請もいらないし、免許もなく使用ができる
なぜMoman T1を購入したのか
上でも説明したけど、800Mhzワイヤレスは多くの
映像業者、収録業者が所有しているワイヤレスシステムとなっている。
ワイヤレスマイクの有名業務用メーカーとして
・SHURE
・Panasonic
・RAMSA
・Audio-technica
・SENNHEISER
このあたりが多く流通している。
でも業務用メーカーなので値段が高い。
いつまで続くかわからない配信需要のために、高額なワイヤレスマイクを購入して
採算がとれるか悩んでいたけど、うわさでMoman T1が安くて、普通に使えるという話を聞いた。
どうせ¥9,000円程度なので買ってしまえと購入したのが理由となる。
製品仕様
Amazon.comより引用
仕様
チャンネル:8
周波数範囲:806.125MHz-809.625MHz
伝送距離:≥50m
SN比:>70dB
ダイナミックレンジ:92 dB
音量調整:5段階
重量:55g
寸法:96mmx60mmx18.8mm
電池:単三電池2本(送信機・受信機両方で計4本必要)
Amazon.comより引用
パッケージ一覧
送信機 *1
受信機 *1
コールドシュー *1
ピンマイク *1
3.5mmTRRSケーブル *1
3.5mmTRSケーブル *1
ベルトクリップ *1
収納バッグ *1
日本語取扱説明書 *1
良かった点
実際に使ってみてだけど、
- 音質は普通に使えるレベル
- 電波も数人程度の収録現場なら問題なし
- 見た目がわりとしっかりしている
- ラベリアマイク部と送受信機ベルトクリップのホールドもしっかりしている
- ラベリアマイクの見た目も現場で出せるレベル
音質について
音質は普通。良くも悪くもないと思う。5Kと800hzと200hzあたりをEQで切るといい感じになるかも。
プロの現場でも普通に使えるけど、SNが悪いから音質については中の下って感じ。
よほど声が大きい人でないと音声は歪まないので、安心してほしい。
電波について
少人数の収録現場で使用することが多いけど、現状電波のトラブルはない。
かなり小さいレベルでジーってノイズが乗ったくらい。
20〜30人収容のセミナーだと受信機の設置する位置によってはしんどいかも。
見た目も意外としっかりしている
安いからちゃっちいかなと思ったけど、以外としっかりしている。
下に写真をいくつか載せておく。
ラベリアマイクのクリップとベルト部クリップともにしっかりホールドしてくれるから
動き回る演者につけても外れることはないと感じた。
一般の人はぱっと見て業務用と思うだろうから、何食わぬ顔で使用していればOK。
悪かった点
次に悪かったところを記載していく。
- SNが悪い
- 音量レベルがすぐに変わる
- 耐久性が未知数
SNが悪い
音声レベルを上げていくと「サー」というノイズが入る。
人によっては気にならないかもだけど、
クラシックコンサートや演劇で使用するにはかなり厳しい。
音量レベルがすぐに変わる
Moman T1はVOLボタンが側面にあるんだけど、
これが軽く触っただけで、音量が1段階上がってしまう。
CHボタンは長押しで切り替わる仕様だからあまり切り替わることはないと思う。
軽く手が触れただけで切り替わるのはシビアな現場ではストレスになるから、
プロ用のピンワイヤレスにした方が安心。
耐久性が未知数
購入して一ヶ月も経っていないからこればかりはまったくわからない。
現状は問題なく使用できている。
ただラベリアマイクのケーブルが細すぎるから一番早く壊れるのはラベリアマイク部だと思う。
T1の周波数表
ネットの情報と自分で解析してみた結果、使用される周波数が以下という結論にたどり着いた。
No | 受信周波数(Mhz) | グループ |
1ch | 806.125 | B11 B71 |
2ch | 806.625 | B31 |
3ch | 807.125 | B13 |
4ch | 807.625 | B51 |
5ch | 808.125 | B52 |
6ch | 808.625 | B35 |
7ch | 809.125 | B44 |
8ch | 809.750 | B46 B77 |
SENNHEISERやSHUREの受信機で実際に電波と音声のやり取りができるかやってみたけど、
電波は受けるけど、音声は拾ってくれなかった。(当たり前だけど)
100Vで動く受信機とセットで使えるならかなり使用範囲が広がると思ったけど
世の中そんな甘くなかった、、
レビュー動画(YouTube)
実際にレビュー動画を作成してみた。
音質の比較なども後半で行っているので気になった方は是非視聴していってほしい。